カエルの雑記

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【ふるよに】桜降る代の道しるべ_前編[X]【チカゲ101】

・はじめに

「この道を進む者は一切の希望を捨てよ」

生きる道を選択したものの勝ち筋は生きる道のみです。通常の勝利や生きる道の再展開のような、甘い考えは捨てて一度のチャンスに全てを賭けてください。道に必要なのは希望ではなく執念です。

 

・概要
今回はチカゲを象徴する一枚『闇昏千影の生きる道』の使い方について、一般知識に加えて細かいリテラシーに触れながらまとめていきたいと思います。前編となる今回は道の基礎知識を主に触れていきます。

自分なりに整理したつもりですが非常に煩雑な情報かつ分量も多いので、音楽でも流しながら楽にして読んでいただければ幸いです。

 

10秒でわかる生きる道
①相手が弛緩毒を貼ったら道を展開します
②全ての切札を使用済にして抜き足泥濘で間合い0に引きこもります
③勝ちました(桜花決闘って簡単だね!

 

1分でわかる生きる道
①万全の状態で道を展開するため、オーラ5を保ちつつフレアを貯める
②毒を送って相手の手札やリソースを減らす
③1T目を乗り切る手段を用意する。対応切札か弛緩毒がおススメ。
④2T目を乗り切る手段を用意する。切札を全部開く。抜き足泥濘と手札対応の併用がおススメ。
⑤生きる道がとおるよ! やったねチカゲちゃん!

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活字が苦手な人もこれで安心して道ができますね。

~ THE END ~

 

 

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さて、冗談はこのくらいにしておきましょう(ほぼ真実ですが行間の情報が多い
ここから先はいつもの細かい話になります。こちらがメインのつもりです。
道でやること自体ははっきりしていますが、成功させるためには様々なリテラシーを身に付けなければ難しいです。
今回はそのリテラシーを自分なりに整理して記事にしました。
生きる道に挑戦する際の道しるべとなれば幸いです。

 

・闇昏千影の生きる道について
初めに『闇昏千影の生きる道』の効果と特性を確認します。

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>[消費フレア5][納4]の[全力][付与]切札
[消費フレア5]:発動ターンには最低でも5フレア(再構成を含めるとターン開始時に4)が必要となります。
[付与][納4]:基本的に必ず納として結晶が4つ乗ります(消費フレアがダストとなるため)。納に使う結晶の心配は不要ですが、基本的に即破棄は不可能です。
[全力]:全力のため発動ターンに基本行動やカードの使用やができません。手札を持っている場合、手札上限に引っかかるため持っている枚数だけ伏せることになります。


>展開中効果
「1点以上のライフダメージを受けたとき、このカードの上の結晶をダストに送る」
「その際このカードを未使用に戻り、破棄時効果は発動しない」

生きる道の失敗条件。
道展開後は攻撃札やカード効果(えれきてる等)はもちろん、再構成や焦燥でも"1点以上のライフダメージ"を受けてはいけません
この焦燥ダメージをケアするため、生きる道の展開ターンに再構成を行うのが定石となっています。
そして相手の攻撃による失敗をケアするために「弛緩毒」「対応札」「レンジロック」「リソース破壊」などをタイミングに合わせて駆使する必要があります。
この失敗条件を2ターンの間ケアすることが生きる道を使用する上で最も厄介な課題といえます。
タイミングによって選択できる守り方が異なり、それを理解しているかどうかで道の成功率は大きく変わります。

 

>破棄時効果
「あなたの他の切札が全て使用済なら、あなたはゲームに勝利する」

生きる道の成功条件。
大前提として、道の破棄までに切札を全て使用済にしなければなりません。
このカードが無事に破棄されたとしても、他の切り札が全て使用済でなければ破棄時効果が発動しません。
この条件を満たすためには切札の総フレアや発動タイミング、道の展開プランを良く見極めて構築を行う必要があります。

生きる道の納は4のため展開後2T目の開始フェイズに破棄されます。
そのため、条件を満たすには以下のいずれかのタイミングで他の切り札を使用済にしなければなりません。
①生きる道展開前

先に使用することで道展開に必要なフレア量を減らせる。情報を開示してしまう欠点があるが、偽装の際には相手に情報を与える利点にもなる。
②生きる道展開後(相手1ターン目)

対応切札の使用タイミング。使用できるかは相手次第のため、このタイミングでしか使用できない切札(果て果て、天主八龍閣等)は扱いづらい。
③生きる道展開後(自分1ターン目)

未使用切札の処理タイミング。1フレア程度ならこのタイミングで宿しての使用も視野に入る。ここで使えるロック系の切札は強力。

 

>ざっくりまとめ
以下の条件を満たして破棄に成功したら勝利!
①展開中にライフダメージを受けない
②全切札が使用済み

以上!

 

・道を成功させるには?
ここでは道を成功させるための手段について触れます。生きる道の特性から読み取った特性に沿えば以下の二つが道を成功させるためのポイントになります。

①ライフを守る手段(展開前、1T目、2T目)

②切札の展開プラン

 

 

①ライフを守る手段(展開前、1T目、2T目)
道は展開中にライフダメージを受けると失敗してしまいます。(俗に言う「道が割れる」)
道が割れるのを防ぐ有効な手段はタイミングによって異なるので、順に説明していきます。

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>道の展開前
1.オーラを5に保つ
どんな防御手段よりも手軽に強いのがオーラ5です。
2/1なら3回、3/1なら2回攻撃が当たらなければライフを取れない状態と言えます。
フレアを貯める最中は必ずしもマストではありませんが、道展開までにオーラ5に着地できなくなるようなプレイリングは避けましょう。

 

2.毒を送る
手札上限を圧迫することで攻撃回数を引き下げます。
持ち越した手札が2枚と0枚で開始したターンでは、攻撃される回数や質に雲泥の差があります。
解毒をしても相手を確実に苦しめるので積極的に送り、刺して行きましょう。

 

3.フレアを貯め、相手には貯めさせない
1を考えれば基本的に宿し前進(纏い)を繰り返すことになりますが、再構成やライフ受けも非常に有効な手段です。
道の準備期間は最低でも必要フレアを確保するまで続き、タイムリミットは「相手の攻撃をライフ受けできなくなるまで」となります。相手の攻撃によりオーラ受けを強要され始めたならば、恐らくその道は失敗するでしょう。


相手の攻撃切札という選択肢を狭めるためにも、なるべく早く道の準備を終えることが肝要です。
お互いにフレアを貯めこんだ場合は共有空間から結晶が枯れる可能性が高く、桜花結晶争奪戦(※)となります。
※桜花結晶争奪戦:共有空間(間合い、ダスト)における桜花結晶の奪い合い。俗に言う玉入れ。こちらのリテラシーについては、実際の動き方の項で後述します。

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>道展開1T目
1.弛緩毒の展開に合わせる
大半の条件(オーラが低い、対応フレアがやや足りない、毒が送れていない)を無視して道を展開できる状態です。
最強の状態ですが、相手に弛緩毒の解毒を強要するのは大抵の組み合わせでは不可能です。
ビート偽装により騙すのが最も有力な手段と言ってもよいでしょう(俗に弛緩道、偽装道などと呼びます)
正しいリテラシーと注意力を持つ相手なら、道が展開可能なタイミングの弛緩毒は絶対に解毒しません。そのタイミングの弛緩毒はコイントスをして裏ならあなたは敗北する」と書いてるに等しいため、解毒によるリスクリターンが釣り合う事はそうそうありません。そういうことです。

 

2.対応切札を構える
最も正統かつ強力な防御手段です。
全力切札である道の隙を補えるのは事前の準備だけであり、その筆頭候補が対応切札と言えるでしょう。
道展開に要求されるフレアが上がりますが、相手の攻撃手段を一つ潰せるだけでその価値は充分あります。
ただし、相手が攻撃しなかった場合に自ターンで処理できない対応切札の採用は基本的に非推奨となります。

 

3.手札対応を構える
こちらどちらかというと保険的な側面を持つ防御手段です。
相手が1T目から強引に道を割りに来たところを咎めます。もちろん構えていた方が強いです。
できれば使わずに最終ターンに持ち越すのが丸いため、オーラと対応切札で受けきれない時に使用しましょう。

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>道展開2T目
1.レンジロック(間合い0抜き足泥濘)
このタイミングは切札が使用済になっているため、直接的な防御力は確実に低下しています。
しかし、1T目と違い直前に基本動作やカードの使用が可能なタイミングでもあります。
そのため「そもそも攻撃を振らせない」ことが重要になり、抜き足泥濘によるレンジロックが非常に有効です。

 

2.手札対応を構える
レンジロックを潜り抜ける手段を持つ相手への最後の砦です。
手札対応は対応切札に匹敵するほど強力な札は少ないですが、有効ならば可能な限り握りこみましょう。
つきさしのような全力攻撃に対しては、手札対応を匂わせるだけでその使用をためらわせる可能性もあります。

 

3.リソース破壊(ドローロック、集中破壊)
攻撃回数や基本動作の回数を減らすことによる防御手段です。
ドローロックは攻撃回数そのものを減らす最も強力なロックですが、滅灯の魂毒や毒針を使用する必要がありややコストが重い傾向があります。
集中破壊はチカゲ単体では不可能ですが、常世の月やロアリングなどは泥濘の代替手段として数えられるくらいに優秀な防御手段と言えるでしょう。

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②切札の展開プラン

1.総フレア
全ての切札を使用済にするため、総フレアは道の展開に大きな影響を与えます。
基本的に総フレアの増加は道の展開難易度の上昇に繋がる(敵のフレアも溜まり攻撃回数が増える)ため、不要なコストはそぎ落としましょう。
具体的には一度に溜め込んで使うなら総フレア10~11、道展開前の使用が視野に入るなら総フレア12~3くらいが負担が少ない印象です。

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2.切札の採用基準
ポイントは当然ですが「どのような形で道に貢献するか」が基準となります。

SSR:対応によって1T目を守る(未使用でも2T目の前に使用済することが可能)
SR:妨害や回復で2T目に備える
R:低コストを活かし、道の展開ラインを引き下げる

上記のいずれかを満たし、道の条件を阻害しない切札が有力な候補となります。

逆に採用非推奨の切札もあります。

NG切札①:再起条件のコントロールが困難(例:流転の霞毒)
NG切札②:使用が困難。あるいは道の狙いと相反する(例:底力、果て果て、最後の結晶)
NG切札③:使用タイミングが限定される付与切札:(例:叛旗の纏毒、虚偽)

一応、これらの切札と組み合わせる道も存在します。
しかし採用の検討は通常の道を会得し、そのメリットとデメリットを理解できるようになってからでも遅くないでしょう。

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3.道の開き方を意識して組み合わせる
生きる道の展開タイミングは1T目の守りが確保できた時です。
兎にも角にも1ターン目を乗り切らなければ話になりません。
そしてこれは場当たり的に開くよりも、眼前構築の段階で狙いを決めておくほうが高い安定感を得られます。

①対応によって守りを確保する『正規道』
対応によって相手の強力な攻撃を真っ向から潰すプラン。
使用可能な組み合わせは限定されるが、強力なので道初心者にもおすすめ。

長所:盤面の条件さえ整えば能動的に道を展開可能
短所:必要フレアが増加し、道を展開可能にするのに時間が掛かる
対策:最後の切札枠は基本的に軽さを重視し、負担を軽減する
構築例:『オメガバースト』+『サリヤズマスターピース』、『久遠の花』+『無窮の風』

②弛緩毒によって守りを確保する『弛緩道(偽装道)』
弛緩毒の展開を誘い、1T目の攻撃権利を奪うプラン。狙いが通れば強度が高いためほぼ勝てます。
相手のプレイリングに勝ち筋をゆだねる覚悟を決め、あらゆるリテラシーを活用して弛緩毒を貼らせます。
相手がリテラシーと鉄の意志を持つ限り勝てませんが、逆に言えばリテラシー不足や慢心を突けばあっさり通る。プレイリングのスキルと人の心理を見抜く力があれば少しは成功率が高まるかもしれません。
始めは「通常の戦術では勝ち目がない時」に思い切って狙うプランくらいに思っておくと良いでしょう。慢心している相手ならば過剰な火力を積み込むあまりに、道のケアを忘れている場合があります。

長所:防御力のハンデを完全にカバー。全ての毒Xで実行が可能。切札を2T目の守りや展開速度に振り切った構築が可能。
短所:弛緩毒の展開は相手依存であるため受動的な展開しかできない。弛緩毒展開の強要は一部の組み合わせにしかできない上に難易度が高い。
対策①:あらゆる手で相手の心を操る(さいみんじゅつおじさんになれ)。弛緩毒を貼りたくなる理由を作りつつ、別の戦術を狙ってるように相手の意識を逸らしましょう。弛緩毒の危険性に気づかない相手は解毒してしまいます。
対策②:相手のリソが乏しいタイミングに道を展開する。滅灯毒などと合わせると相手は手札を抱えるのが困難になる。
構築例:『くるりみ』+『滅灯の魂毒』、『常世の月』+『滅灯の魂毒』

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・生きる道の構築論

汎用テンプレート
通常札:毒霧、毒針、泥濘、前進枠(抜き足)、毒針用後退枠(遁術)、対応枠、自由枠
切札:生きる道、対応切札枠、自由切札枠

通常札の解説
毒霧、毒針:毒の有用性を考えれば二枚採用は鉄板。解毒が間に合うと効果半減なので負担を増やす。偽装であれば作戦次第。
泥濘:ほぼ必須。抜く理由が説明できなければ抜かない。
前進枠:抜き足で良い。これ以上の札はそうそうない。
毒針用後退枠:ダスト要らずで相手のオーラを剥がせる遁術は強い。前進後退両対応の札などは対抗馬になりうる。
対応枠:チカゲが持たない札。TSや雅打ちなど。相方もないなら攻撃札で偽装。
自由枠:臨機応変に採用してもろて。

切札の解説
闇昏千影の生きる道:メインコンセプト。採用するなら基本的にこれ以外の勝ち筋は捨てよう。再使用は可能だがまともな決闘では不可能なので一発目に全てを賭けよう。
対応切札枠:使える対応札を入れる。有効な札が無い場合は偽装や妨害用の軽い切札を採用(滅灯の魂毒など)
自由切札枠:使用しやすく役に立つ切札。なければ偽装用の切札を採用。

 

このテンプレートを理解し、相方と対面の特色に合わせて適切に差し替えられたら構築は一人前といえるでしょう。

 

・終わりに

分量が多くなったため前編はここで切り上げ、後編に続きたいと思います。

今回は道に関する基礎的な知識について触れました。次回は対面による道の採用可否や決闘における実際の動きについて触れます。

お付き合い頂きありがとうございました。

 

・参考文献

ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME

https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/na/rule.html

桜降る代に決闘を/公式攻略ページ

https://furuyoni.kyoa.co.jp/

 

前回:毒、ちゃんとしようよっ!

次回:桜降る代の道しるべ_後編