蛙のライトノベル遍歴
・ライトノベル遍歴
ちょっと面白そうなことをしているのをツイッターで見かけたので、自分もラノベ遍歴を振り返ってみることにしました。
※ブログを書くのは初めてなので、無作法や見づらい点などがあるかもしれませんがご容赦のほどをお願いします
中学生だった当時。
このゲームのシリーズにはまっている時にたまたま本屋で見かけて購入した記憶。
正直、RPGの小説ってシナリオ知ってるのに読んで楽しいの?って言われると「読んでみないとわからない」としか言えない。
実際その通りと思う部分もあるけど、小説版だからこそ違った展開やキャラの内面が表現されてる魅力もあった。
小説だからこそ可能な生々しい描写やちょっと嬉しいイベントもあった。
幻想水滸伝のラノベ版は2の外伝までは全部読破し、その後は娯楽へのアンテナが開いて他の作品を読むようになった。
ちなみにライトノベルという概念について、蛙はまだなにも知らない……。
受験勉強(かんわきゅうだい)
高校に進学して、さっそく運動部から帰宅部へと華麗にジョブチェンジを決めた。
空いた時間で街を散策していた時。
――その日、蛙は運命に出会う。
言わずと知れた"奈須きのこ"の『空の境界』である。
当時は『Fate』も『月姫』も知らなかったが、平積みで1セットだけ残っていたこの本の放つ異彩というかカッコよさは凄かった。
あらすじも『記憶喪失』『直死の魔眼』『怪異』と切れ味が鋭すぎて当時は内容が全く想像できなかった覚えがある。
結局上巻だけ購入して様子見をしたが、一晩で一章の俯瞰風景を読破したのちに後悔して次の日に下巻を買いに行った思い出。
活字のみで漫画のような派手なアクションや迫力には勝てないだろと思っていた認識をぶっ壊してくれた作品だった。
多分これが本当に初めてライトノベルとして触れた作品だと思う。
この作品は今でもバイブルとして本棚に収められている。
その後は、型月関連から二次元へのアンテナを伸ばし続け、ある作品のコミック版から原作のラノベを発見することでラノベという概念を遂に獲得。
その作品こそ『とある魔術の禁書目録』である。
コミックでステイル戦を読んでハマって、原作ラノベを即購入。
魔術とか超能力、それらを打ち消す右手が織り成す胃能力バトルとか刺さらない訳がなかった。
未だに一巻の完成度は最高レベルの作品だと思ってる。
一般的な認識だと天下の電撃文庫だし、禁書のほうがよりラノベっぽいと思われる気がする。
空の境界をラノベとして認めてもらえないならこちらが初めてのラノベということになるだろう。
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というわけで、初めてのラノベという意味ではここまでで語り終えたので、ここからは先はラノベの遍歴となります。
特に印象深かったラノベをピックアップして、思いつくままに軽く紹介していきます。
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大学受験一週間前に何をトチ狂ったのかこのラノベを通信販売で購入してしまう。
Fate/Zero(1) 第四次聖杯戦争秘話 (星海社文庫)
- 作者: 虚淵玄,武内崇
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/01/12
- メディア: 文庫
- 購入: 7人 クリック: 231回
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『Fate/SN(レアルタ)』を全クリアして我慢ができなくなったような気がする。
当時は文庫版は無く、大判で4冊だったがそれを四日で読破した。最高の気分で入試を迎えた(
パワーバランスの壊れたみたいなサーヴァントの布陣と虚淵さんの容赦ないマジレス展開が心地よかった。
大学進学で懐の余裕が増え、ここから本格的にラノベを買いあさり始める。
純文学には食指が動かないオレだけど、そういう作品をモチーフにしたエピソードには魅力を感じていた。
でも一番の魅力は天野遠子先輩。本をむしゃむしゃ食べて料理漫画並みに品評する姿が良い。
巻を重ねるごとに主人公が本当に少しずつ成長していくのもポイント。
思い出深いのは、友人Rに紹介された『アスラクライン』。
全巻読破してリアタイで完結まで追いかけたラノベだった。
メカはそんなに好きでもなかったが、能力や設定がとても良かった。あとヒロインが良い。どっちも好きだけど、どちらかというと助けたくなる奏ちゃんがほっとけない派(巫女
ここから三雲岳斗にしばらくハマる。
アスラクラインが少年漫画的作品ならこちらの『ダンタリアンの書架』はミステリアスで緻密な作品。短編形式。
綺麗なチェスの盤面でも見ているかのような、伏線や各要素が綺麗にまとまっていく感じがとても好きな作品だった。
ダリアン最高だよな!(首に錠前のゴスロリ少女
アスラクラインよりも熱血にして能力も派手にチート化してきた印象。
ヒロインを攻略して吸血し、チート能力を解放する恋愛ものって言っても過言ではないかもしれない(過言
姫柊雪菜ちゃん良いよな!(退魔系後輩
購入を決めあぐねていたところで友人Nに貸してもらった『イリヤの空、UFOの夏』。
タイトルだけではどんな作品か読みづらくて二の足を踏んでいたけど、とんでもない名作ラノベだった。
恋愛ものはどうかなーって思ってたけど、SFだったり学園の良さだったり色々なものが詰まってた。
一番好きなのは逃避行のシーンで一番つらいのも逃避行のシーン。秋山瑞人を要注意人物リストに入れるのも仕方がない。
イリヤが最後に浅羽に向かって言ったセリフがめっちゃ好き。
恋愛と飛ぶって良いなと思っていたところに新型爆弾が投下される。
その名も『とある飛空士への追憶』。
ラピュタと紅の豚、ローマの休日の良いところを昇華してきたみたいなラノベって評価をどこかで読んだ(オレもそう思う
人種差別でカーストの主人公がその飛空士としての技量を見込まれて、次期の姫となるヒロインを送り届ける一万二千キロの空の旅。
どう転んでも離別が待っているのに、だんだん打ち解けて二人の距離は近づいていくとか何てことしやがる!(もっとやれ
無人島のひと時と最後の空戦、離別のシーンと見所が多すぎる(酔っぱらったファナ可愛い
シリーズとして長く続くことになるけど、『恋歌』は学園モノで『夜想曲』は一作目のライバルが主人公のストイックな空戦モノでそれぞれ違った味わいがある作品だった。
多分この頃はこの手の作品がマイブームだったのだろう。
雰囲気がラノベっぽくないよなと思いながら気になっていた『半分の月がのぼる空』。
半分の月がのぼる空―looking up at the half‐moon (電撃文庫)
- 作者: 橋本紡,山本ケイジ
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2003/10/01
- メディア: 文庫
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イリヤの空ほど尖った設定や展開を隠し持っては居ないし、飛空士ほど派手な設定でもない。
けれど、とても身近でありえそうな地続きの世界観で主人公が病気の女の子と出会う話。
登場人物はみんな凄いことができるわけじゃないし、それぞれに悩みながら自分たちの日常を過ごすんだけど、それでも平凡な日常ではなくて不思議と読み進めてしまうラノベ。
主人公がたまに見せる年相応に無茶な爆発力が好き(リカはヒロインとしてかなり強力な属性を持ってる。わがままで嫉妬深くて気難しくて気も強い、でもいつ死んでしまうかわからないという儚さ
気づいたら10作品くらい書き続けていたのでこの辺で。
気が向いたら思い出しながらラノベのレビューなどをつらつらと書いていくかもしれません。